糖尿病の治療
糖尿病は、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上昇する疾患の総称です。
糖尿病は膵臓から出るインスリン不足によるとされていますが、
インスリンが多く出ていてもインスリンの効きが悪い状態でも
血糖値は上昇します。このようなインスリン作用が不十分な状態には
運動不足、体重増加の影響が考えられます。そう考えるとインスリン作用不足には
食事療法と運動療法を行えば良いと言うことになりますが、そう簡単なことでは
ありません。
感染症や関節リウマチでは炎症がインスリンの作用不足を招きます。また、脂肪肝
や慢性肝炎などの肝疾患でもインスリン作用不足を招き、血糖値が上昇します。
一般的に身体に負担をかける病気は血糖値を上げる事が多いのです。つまり、
ただ単に糖尿病と言っても血糖値が上昇しているメカニズムは人により大きく
異なっています。つまり、糖尿病の診療には全身の状態を把握する総合診療的
アプローチが必要なのです。
当院の治療について
当院では、型にはまった運動療法、食事療法の指導は行いません。患者さんの
生活に合わせ、工夫出来る生活習慣を改めることを指導して行きます。